この度、奥伝免状を頂くことが出来ました。これも古澤先生はじめ関係皆様のご指導の賜と深く感謝する次第です。
想えば古澤先生との出会いは20年前に遡ります。仕事の関係で神田の事務所にお越し頂き打ち合わせさせて頂いた事が、つい昨日の様に思い出されます。それからは、何回となく琵琶をお勧め頂いたのですが、当時から仕事の都合上どうしても無理ですと返しておりました。今となってはとんでもなく失礼な事をしたと思っております。
その様な中、3年半前に再び先生とお会いする機会があり、その時に、先生の琵琶に対する想いと情熱の”凄さ”に改めて心を打たれました。自分も今の仕事の関係上、アジアに向けて我々の製品を出していこうという企画を立てていた矢先でもあり、このメイドインジャパン商品に更に”日本の文化””琵琶の心”を附加して紹介し拡めていけたらとの思いに駆られ、入門を決意させて頂いた訳であります。
それから稽古を進めていくうちに、今迄外から観て感じていたこととは違い大変難しく、更に入っていけばいく程、その琵琶の奥深さに驚いている反面、チャレンジ心が沸いてくる自分に気が付いているこの頃です。またお蔭様で近頃は他の日本文化芸術にも興味関心が強くなり、歴史にも改めて新鮮な瞳で見ることが出来、日本人としての自信と誇りが増していく感じがしています。
今や、世界にも当会の支部を創っていく計画がある伺っております。
この素晴らしい琵琶、”日本の心”を国内はもとより、世界に広めていくことは我々の使命ではないでしょうか。私も、これを機に、技量の稚拙さはまだまだ否めませんが、さらに勉強させて頂き、”琵琶文化のボーダレス化”に少しでも貢献出来ましたら幸いと考えております。
生意気で大きな事を言い恐縮ではありますが、先ずは「思い」から、との考えで動いているつもりです。
今後とも先生をはじめ、諸先輩方のご指導ご鞭撻を何卒宜敷くお願い申し上げます。