この3月待望の教師免許を授与していただきましたこと大変嬉しく有難く感じている処でございます。此の事は吉岡悠水先生と金子当支部長の推薦によるものです。
仙台南支部の先生でありました、中野宴水先生は残念なことに体調を崩され、昨年10月に急逝されました。3月を最後に稽古を受けることが叶わなくなりました。6月に酒田の自宅にお見舞いに参った際、教師の話を頂きました。経験、技量においても未熟で時期尚早な自分であることからご辞退申し上げました。中里先生の熱い推挙を甘受し、先生の遺言でありました吉岡先生のお許しを得、この運びとなりました。
自分は、父でありますいわき支部の支部長を務めた初代巡水の死後、平成20年7月父の遺品を引き継ぎ全国一水会に入会する事ができました。幸運にも素晴らしい中里宴水先生と出会うことができました。一日も早い奥伝、皆伝、教師の大願を目指し、稽古を休むこともなく、先生の心に残るお言葉、「全国の素晴らしい諸先生の演奏に多くふれなさい」を胸に酒田支部、鶴岡支部、錦心祭には数多く足を運びました。
中里先生よりご紹介を頂き各地の諸先生との接点も増え、より深く認識する機会を得ることができました。このことは自分の琵琶人生にとって大きな支えとなりました。
教師免許を頂き、尊敬する吉岡先生のご指導を仰ぎ、中里先生からご指導頂いたことを大事に継承し、仙台南支部の発展の為、微力でございますが努める所存です。
今まで駆け足で来た気がします、今後は初心に戻り琵琶と取り組んで参ります。
今後とも諸先輩のご指導ご鞭撻よろしくお願い申しあげます。